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- 京紫(立夏の自然)

- 五月になると、京都は美しい紫色の花々で彩られます。平等院や龍安寺の藤、大田沢(上賀茂)や梅宮大社の杜若、平安神宮や城陽市の花菖蒲などが有名で、毎年多くの人々が鑑賞に訪れます。紫色は、昔から高貴な色として尊ばれてきました。京の都を舞台とした『源氏物語』でも、その名に「紫」を持つ、位の高い女性が登場しています。貴族が愛した都の紫は「京紫」と呼ばれ、紫草の根(紫根)で染められました。後に武士の世となり、「江戸紫」など新しい紫色が生まれても、京紫は大切に守られ、今もその染色技法が受け継がれています。
- 端午の節句(立夏の暮らし)

- 5日5日は端午の節句。鯉のぼりを立て、鎧兜を飾り、菖蒲湯に入って男の子の健やかな成長を祈ります。端午の節句は、菖蒲や蓬で邪気祓いをする古代中国の風習が日本に伝わり、定着したと言われます。もともと日本でも、「五月忌み」といって、田植えの時期に邪気祓いをおこなっていました。この日本古来の風習が端午の節句と結びつき、田植え前に早乙女と呼ばれる若い娘が、菖蒲や蓬で屋根をふいた小屋にこもって身を清めるようになります。武家社会になると、菖蒲が武を尚(たっと)ぶ「尚武」に通じるとして、男の子の節句になりました。











